駆除される魚の価値 -五島の醤のこと-

  

魚醤についてのコラムを担当します谷川です。

社長という重責を担っておりますが、あまりにもスタッフみんなが楽しそうにコラムネームつけてコラム書いているので、出しゃばって登場することにしました。

 

コラムネームは「とみー」でお願いします!

 

今回は「磯焼け」原因の一つされる魚についてのお話しです。

 

五島列島に住む人は、とても謙虚です。

 

そんな謙虚な島民でも自信をもって胸をはるものが「海」と「美味しい魚」!

 

 五島列島は全国屈指の好漁場で、魚種は250種を超え、全国一位!

季節ごとに様々な旬の魚が取れる「釣り人の聖地」(わたしもイカ釣りやりますが、へたっぴなのか、現在7連続ボウズ)。

 

そんな五島の海でも、地球温暖化で海水温が上昇すると、海の中の様子がガラリと変わりました。

 

海藻をエサにしていた魚が、冬も活発に動くようになり、

沢山の魚たちが暮らす「海藻の森」こと「藻場」が急速に姿を消し始めました。

 

 

海藻をエサとする、イスズミ、アイゴといった魚は「食害魚」と呼ばれ、ウニの一種のガンガゼと一緒に「駆除」の対象になりました。

 

しかも、このイスズミ、アイゴは独特の臭みがあるので、島の人もあまり食べないんです。

漁師さんの網にもトン単位で入ることもあるそうなんですが、水揚げしても市場で値がつかないので、海に戻してしまうというお話しまで耳にします。

 

イスズミ、アイゴもかわいそうですよね。

ただ、いつもの海で元気に過ごしているだけなのに・・・。

 

私たちは、これら駆除されているだけの魚を魚醤の原料として活用できないかと考えました。

 

漁師さんの網に入った、イスズミやアイゴを原料として仕入れることができれば、漁師さんの収入になると同時に、駆除・処分されるだけの魚を有効利用することができますからね。

 

まさに一挙両得なんです!

 

イスズミは、タイに匹敵するくらいスキッとした美味しい魚醤になります。

アイゴは、少しスモーキーな個性ある味に仕上がります。

 

フードロスが社会的な問題にもなっています。

私たちは、駆除対象魚にも価値を与え、循環型の島の新しい産業のサイクルに取り込むことで、より持続的な島の発展に貢献できると信じて、少しずつですが前に進んで行きます。

 

今後の魚醤コラムも楽しみにしてくださいねー。

 

とみー