控えめに芽生えて、大きく育つ椿 -椿のこと-

 


 

皆さんこんにちは。

農園管理人のシッチーです。

 

今回からは椿に関する情報を少しずつ発信していきたいと思います。

このコラムを通じて、“椿ってすごいな。”“もっと知りたい。”と思ってもらえると幸いです。

 

何から話したらいいか迷いましたが、まずは見た目から^^

今回は『大きさ(高さ)』についてです。

 

まず、樹木を高さで分ける場合、3メートルくらいを境に「高木」「低木」に分かれます。

そして高木の中で(大・中・小)、低木の中で(大・中・小)と分かれます。

椿については『小高木~高低木』くらいですかね。

 

「この大きさで生きよう!」と選んだ椿にはいくつかの戦略や工夫、能力が見られます。

 

 

①小さいときは陰樹

 

 陰樹とは少ない光でも生存することができる樹木の事です。

 夏の暑い日、雑木林の中を歩くと太陽の光が木によって遮られ、心地よい感じがしますよね。

 しかし、植物にとっては日光が少ないのは食べ物が少ないのと一緒で、結構つらい状況なのです。

 そんな中で強さを発揮するのは陰樹である椿。

 少ない光を効率よく使って少しずつ成長を続けます。

 

②ゆっくり成長

 高木たちが光を取り合う上の方は、実は危険もいっぱいです。

 紫外線や、豪雨、強風、潮風、砂ぼこりなどを一番最初に受け止めます。

 雑木林の中を歩いていると、外の騒がしさが遮断されて、自分しかいないんじゃないかとような静けさを感じるときがあります。

 椿たちはそんな守られた中でゆっくりと自分を大きくしていきます。

 上にある光を求めて、一生懸命早く高く成長させてヒョロヒョロになるのではなく、幹の密度を上げて強く、地面にもどっしり根を張って危険に耐えられるように。

 

 

③大きくなれば陽樹の性格も

 そんな椿たちにも突然チャンスが訪れます。

 台風とかで大きな木が倒れて急に光を受け取ることができるようになります。

 その時は、準備をしっかりしてきた椿たちはもう立派な大人で色々なリスクに耐えられるようになっています。

 光をいっぱい浴びて成長を加速させ、多くの花を咲かせ、子供たちを残します。

 

 

 

五島列島は椿たちが優先している森がたくさん見られます。

それは今紹介した椿の生存戦略に加えて、昔から椿を大切にしてきた五島の人々の生活から見られる五島ならではの風景かなと思います。

 

 

次回はもう一つの見た目「常緑」についてお話しますね。お楽しみに!

 

(しっちー)