冬に頑張る椿たち -椿のこと-

 

 

皆さん、こんにちは。

農園管理人のシッチーです。

 

今回は前回予告していた椿の見た目の特長である『常緑』について話してみたいなと思います。

 

『常緑』とは漢字のとおり、“常に緑”ということですが、『落葉』の対義語であると言った方が分かりやすいですかね。

12月も後半に入ったので、紅葉も完全に終わり、枝だけとなった少し寂しい冬の景色となっていますよね。

そんな冬の山を見ていると静けさを強く感じます。

 

(1年前の大雪の降った五島の写真。川の手前には常緑の椿が、対岸には落葉樹の桜が植栽されています)

 

それもそのはず、動物たちは冬眠し、虫たちは活動できず、木たちも休憩しているからです。

落葉樹は自分の体の一部である葉っぱすら落として休憩に入ります。

 

そんな皆が休憩している冬の時期、椿たちは葉っぱを落とさず、少しではありますが、光合成をしながら、活動を続けます。

 

そもそもなぜ落葉樹は葉を落とすのか

冬の時期は、日照時間が少ないため光合成できる時間が少ない、寒いためエネルギーを多く使う、乾燥しているため葉っぱから水分が奪われやすいなどが理由になります。

その反面、葉っぱを落とすことによって次の春に葉っぱを作るエネルギーを残しておかないと、大変なことになるというリスクもあります。

まとめると、「春に新芽を出すために必要なエネルギー」よりも「冬の間に減るエネルギー」の方が多いと想定されるため、葉っぱを落として休むのです。

 

 

さて、椿たちがなぜ常緑を選択できたかというと、冬の間に減るエネルギーを最小限にする工夫をしているからです。

その秘密は当然『葉っぱ』にあります。

 

(雪が積もっても艶やかな椿の葉)

 

椿の葉っぱは他の植物と比べて、葉の表面にあるクチクラ層が非常に発達しています。

クチクラ層の役割は水分の蒸発を防ぐ、紫外線などの外部刺激から内部組織を守るなどがあります。

そのクチクラ層が、冬の乾燥からくる水分の蒸発リスクを下げ、寒さからくるエネルギーの消費を下げてくれるから冬の間も葉っぱを残すという選択ができるのです。

実はツバキの名前の由来も「厚葉木(あつばき)」「艶葉木(つやばき)」などクチクラ層からきています。

 

他の植物の多くが休んでいる間にも、活動を続けている椿の頑張りは、自分ももっと頑張らなきゃという気分にさせてくれます。

しかも、そんな時期に花まで咲かせる椿って、頑張り過ぎやろ∑(゚Д゚)

 

ってことで次回は「花」について書こうかな