椿のおもてなし -椿のこと-

 

皆さん、こんにちは。

農園管理人のシッチーです。

 

3月となり五島列島も春の訪れを少しずつ感じる季節となってまいりました。

そんな福江島の奥浦地区では、2月後半から3月初旬に河津桜が満開を迎えます。

私の住む奥浦地区では四季折々の花が楽しめるような「おくうら夢のフラワーロード」があり、住民組織「おくうら夢のまちづくり協議会」が管理しています。

もちろん私も所属しており、微力ではありますが街づくりに協力させて頂いております。

こういうところが島暮らしのいいところだと思います^^

 

ちなみに椿たちはといいますと、こちらも満開の時期を迎えております♪

 

でも2022年は例年に比べて花が少ない気がしますね

2021年の夏は五島列島全体で椿の実が大豊作だったので、その反動で木が疲れてしまって花が少ないのかなと思っています。

来年の夏に控える種の収穫に若干の不安が立ち込めます

 

さて、今回のお話は、前回からの続きで“たくさんの鳥たちが花に来てくれるように椿たちがしている工夫(おもてなし)”です。

 

まず初めに鳥たちが花を訪れる目的を確認します。

目的は一つだけ、花の蜜を食べるためです!

(どこに小鳥が隠れているかわかりますか?)

 

別に椿の受粉を手伝ってあげようとボランティア精神で来ているわけではないんです(笑)

そんな鳥にできる最大のおもてなしは、“椿の花に行けばいつでも蜜が食べられるようにしておくこと”です

そしてその工夫(おもてなし)はこの写真を見ればすべて分かります。

 

①赤い花

②雄しべの根元に大量の蜜

③分厚い花弁が根元でくっついている

④雄しべの根元もくっついており、花弁ともつながっている

⑤細く密集した雄しべの支柱

 

これから一つずつ説明しますね^^

 

【①赤い花】

 鳥たちにとって赤色は目立つ色と言われています。

 美味しい蜜がたくさんあっても、まずは見つけてもらわないといけないですものね()

我々も国号沿いの目立つ店は気になりますし行きたくなりますよね?

 

【②雄しべの根元に大量の蜜】

 鳥たちの最大の目的

 多いものでは1ml以上用意されている花もあるw(o)w

 

 

【③分厚い花弁が根元でくっついている】

 分厚い花弁につかまることで蜜を食べているときも足下が安定している。

 そして全ての花弁が根元でくっついていることでさらなる安定感を約束!

 グラグラの椅子しか置いてない店だとゆっくりご飯も食べられませんよね()

 

【④雄しべの根元もくっついており、花弁ともつながっている】

 大量の蜜がこぼれないように保持している。

 さらに外側の花弁もくっついていることで安心の二重設計!!

 

【⑤細く密集した雄しべの支柱】

 毛細管現象、表面張力などの力で蜜を雄しべの根元に留めている。

 椿の花は下を向いて咲いていることも多いですが、それでも花の中に蜜はある!!

 強風で花が揺らされても花の中に蜜はある!!

 

以上が、椿の花の構造です。

こうやって細かく見てみると凄いですよね!!

しかも、この構造が鳥たちも知らない内に花粉を運ばされるようにもなっているんです!!

 

分厚い花弁とおしべが花の根元でくっついているという事は、雄しべの根元にある蜜を食べるための入口は一つしかなく、花粉がいっぱいついているところに顔を突っ込むしか方法がないですよね?

そこに顔をつっこむのが嫌で横から穴でもあけて横取りしてやろうかと思っても、頑丈な二重設計の壁は破れないんです!

万引きや食い逃げが出来ないお店づくりがされているわけです()

 

改めてすごいと思います!!!!

 

そして受粉が終わった花は、ゴロッとまるごと落とします。

この姿が江戸時代の武士の間では首を切られたようで縁起が悪いという印象を持つこともありましたが、この話を聞いてどう思いましたか?

私は落ちている花たちを見て「おつかれさま」の声をかけたくなります。

 

また、次回のコラムをお楽しみに♪

(しっちー)